高血圧

週末はアルバイト(麻酔科当直)でした。ちょっとした恐怖体験をしたので、ご披露を。

 整形外科から80代女性の大腿骨頸部外側骨折にたいするCHSの麻酔依頼。
 老健施設入所中でコントロール不良(普段BP150〜180/90〜110)の高血圧、AAA術後、これまたコントロールのついていない気管支喘息、さらに認知症があって既往歴などの聴取不能なPt。
 外来に見に行くとやはりBP180/100。十分にリスクの説明をして、CSEAで管理する計画で受けることにした。
 入室時、BP270/110、ウソやろと思って再検すると265/130、自動血圧計壊れてるんちゃうんと思って、手動の血圧計を持ってきてもらって計ったら、触診でSBP280。なんそれー!とりあえず降圧せな!ということで、ニカルジピンを0.5mgずつ計2mg打ったところでようやく210/100まで下がった。しばらくみていると230まで戻ってきたので、ニカルジピン持続静注開始し、手術は中止、HCUで管理してもらうことにして、血圧170/90で退室となった。
 当の本人はけろっとしていて、お世話になりましたって帰って行きました。
 HCUでは循内の先生の指示でSBP140前後を目標に管理されていましたが、やはり本人はけろっとしてました。

そんな血圧みたのは、褐色細胞腫(膀胱異所性褐色細胞腫でびっくりしたことがあったなぁ)くらいなので、ホントにぶっくらこいた。でもそんな血圧でも、人間生きてられるんだと改めて感心しました。